徳島県南 飲ませ釣りシリーズ 最終戦?
この冬 好調に推移してきた アオリ・ヒラメ・ブリ …
最終戦は何を狙おう?
2kg アップのアオリのジェット噴射も味わいたいし
大判ヒラメのアタリもとりたいし
ブリとの力勝負も捨てがたいし
どれ狙うにしても考えただけで ワクワクする。
実に贅沢な悩みだ。
しかし …
そんな願いは 無惨にも打ち砕かれてしまった。
3日前から 冷たい下り潮に変わってしまい
それまで16℃台であった海水温が11℃台に
一気に5℃も下がってしまった。
アオリはどこへ行ったか行方不明。
おそらくは暖かい海域まで南下?してしまった模様。
魚も活性が下がったようで,ブリの姿も消え お手上げ状態のようだ。
先月は22日〜23日にかけて下り潮が流れ
その潮が美波町に大量のアオリをもたらした。
おそらくは伊島周辺や阿部あたりから集団で下ってきたのであろう。
その後 3週間ほど 上り潮または潮止まり状態が続き
海水温も16℃台をキープ。
例年になく 大型のアオリが連日釣れ続いた。
しかし 今回の下り潮で状況が一転。
アオリもブリも姿を消してしまった。
それでも どこかに魚やアオリはいるはず。
何とかして探しださねば…
前夜 とりあえず何狙いでもできるように準備をしていると,
予定していた船宿の船頭さんから 家庭の都合により中止の連絡が。
状況が悪いなりに何とかなると思っていただけに 残念だが仕方がない。
参加予定メンバーの方々にも事情を説明。
某船の乗り合い募集が出ていたのは知っていたが
下り潮で魚の活性低そうだし
金曜日は一日ブリ狙って アタリ無く撃沈だったようだし
土曜日は風が強く 寒くて雪降りそうだし
無理して行っても 辛い釣りになって撃沈くらいそうなので
みなさんにも強くお勧めできず。
今週末は 久しぶりにおとなしくしておこうか。
釣り以外にこれといった趣味もないので 家でゴロゴロ のつもりが…
風呂に入って寝ようかと思った前夜22時頃
気が変わって 出撃しますと 船頭さんに電話。
気が付けば 船の上でゴロゴロになっていた。(笑)
状況が状況だけに ボーズは覚悟の上
ブリの顔が見られたらラッキーという感じで気軽に乗り込んだ。
出港時 煙突の煙が …
真横に たなびいている。
はたして 1日釣りになるのか?
2時間ほど走って 船が止まった。
いつもの大島沖。
思ったほど波風はない。
水温は前日より上がって13℃台になっている。
待望の上り潮に変わったか?
船頭さんにお聞きすると
「下り潮 激流!」って。
この時期の下り潮は辛いが
潮止まりよりはマシ とあくまでも+思考でいこう。
ベイトは 掛かるんだけれど
今日のサバはでかい。
これを丸呑みするのはメーター級くらいか。
ベイトはいろいろなところに出てくるが
ブリに押さえ込まれている様子はなく 実に平和な映り。
このように中層にぽっかり浮かんだ反応では
ベイトを掛けても本命はいない場合が多く アタリはない。
水深100mより下に ぎゅっと押し固められたように映ったときがチャンスなのだが
なかなかそんないい反応に巡り会えない。
釣り開始3時間 昼を迎える頃までに
サバやアジはボツボツ掛かるものの 船中本命のアタリはない。
やはり海水温の低下が魚の活性を落としているのか。
予想通りの撃沈モードになってきた。
そんなとき 少し離れたところにいる松竹丸からブリヒットの連絡が。
そちらへ向かっている途中で いいナブラ発見。
サバが掛かって底まで落とすと
本命っぽいアタリ。
食いが悪そうなので,十分に送り込んだところで 一発大合わせ。
乗った〜
今日はこれ1本きりになるかもしれないので 慎重に慎重に…
変な引きをしていると思ったら
送り込み過ぎたせいか仕掛けが口以外の腹やしっぽに巻き付いて揚がってきた。
抵抗してなかなか揚がってこなかったので90cm級かと思っていたら
レギュラーサイズの86cmだった。
この釣りはそうそう何本も釣れるものではないので
1本釣れたら随分楽になる。
松竹丸と福漁丸の3隻で活性の高そうなナブラを探す。
船頭さんにとっても そこそこのベイト映りで仕掛けを入れてもらうのか
それとも中途半端な映りはスルーして
時間をかけても底で固められた ここぞという当たりそうなナブラを探すのか
その日の活性や潮の具合によって判断を迫られる。
この釣りはサバ・アジを釣る釣りではなく
本命ブリを釣る釣りなので
ベイトの映りからブリの動きを察知しないといけない。
よさそうなナブラでベイトが掛かったが底へ落とすと同時にはずれてしまった。
すぐさま10mほど巻き上げ再びベイトを掛け直し 底まで届けると
食い上げアタリ。
食い上げた分だけ糸ふけをとって
次の本アタリでフッキング成功。
ちょっぴりサイズアップの88cm。
その後 またアタリが遠のいたので
冷えた体を温めるべく
ちょっと遅めのランチタイム。
何とか あと1本とがんばるが
こんな感じの浮いた反応が多く
ベイトが掛かっても本命はヒットせず。
そんな厳しい状況下でも 船頭さんがいい反応を見つけてくれると
ベイトが付いて底に落ちると 即ヒット!
3本目なので 余裕をもってやりとり。
カモメも見守ってくれている。
何度味わっても ブリの引きは楽しいものだ。
これも同級生。
このあと 水深125mでアオリがサバをかじりに来た。
アオリは こんな深場にまで落ちてきたのか。
それとも海底は海水温が高いのだろうか。
結局 一日通してアタリ3回で3本。
先週7本釣った時には
すっぽ抜けや針はずれやエサだけひったくられるアタリなど
20回近くアタリがあったが
今回は活性低く 本当にアタリが少なかった。
メーター級も出ているようなので
チャレンジされる方は それなりのタックルと心構えで。
2時間かけて 帰港。
港では雪がちらつき極寒。
海の上の方が よっぽど暖かかった。
今回は両手に1本ずつ。
下り潮の影響か 辛抱の釣りになったが,
何とか本命をキャッチ。
現在 海のの状況は けっしていいとは言えないが
再び上り潮が流れ 海水温も上がってくれば
活性も上がり ブリ祭りが盛大に復活する…かも。
本日の釣果 ブリ 〜88cm 3匹